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河口 宗道
Proceedings of 2020 International Conference on Nuclear Engineering (ICONE 2020) (Internet), 6 Pages, 2020/08
Na冷却高速炉の廃止措置を行う上で、コールドトラップの解体では作業員が放射線量を被ばくする可能性がある。コールドトラップはナトリウム冷却材の純化のために核分裂生成物のトリチウムがトラップされるため、比較的線量の高い機器である。本研究は、コールドトラップの前処理の加熱分解法を改良する基礎的研究として、水素化ナトリウムの熱分解温度及び速度を測定した。TG-DTA装置(NETSCH Japan製STA2500)によりAlOルツボ内の水素化ナトリウム粉末(Sigma-Ardrich社製: 95.3%)を使って、熱分解温度及び速度を測定した。測定における加熱速度は=2.0, 5.0, 10.0, 20.0K/minとして重量減少を測定し、その重量減少開始の温度やキッシンジャープロットから熱分解温度及び速度を算出した。さらに600K近傍の熱分解温度に設定した熱分解曲線を測定した。加熱に伴う化学組成の変化(NaHからNa)はX線分析により測定した。結果、熱分解温度は約600Kで顕著な重量減少が見られ、1時間以内で水素化ナトリウム中の水素は全量放出した。熱分解速度は温度に強く依存することが分かった。
河口 宗道
no journal, ,
ナトリウム冷却高速炉の廃止措置において、作業員の被ばく低減の観点からコールドトラップの処理中に発生するトリチウムの熱分解挙動は重要である。本研究では、水素化ナトリウム(95.3%, Sigma-Aldrich)のTG-DTA測定を行い、その熱分解温度, 熱分解速度を見積もった。また熱分解による化学組成の変化はX線分析により測定した。
河口 宗道
no journal, ,
令和3年度に実施した、水素化ナトリウム(NaH)の熱分解挙動に関する基礎的研究を報告する。本研究は、もんじゅのコールドトラップの廃止措置に向けて、TG-DTA及びFT-IRを用いたNaHの熱分解挙動の基礎研究を行った。NaH中のNa-Hは弱いイオン結合のため、約565Kで水素が移動しやすい状態となる。さらに加熱すると水素は熱分解によって脱離する。各速度式(, , )を使った簡易モデルによりNaHの熱分解挙動の定量的な評価が可能となった。ただし、Naの蒸発は過大評価の傾向を示した。